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はやし浩司
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☆☆☆☆ 子育て最前線でがんばる、お父さん、お母さんのための、育児マガジン ☆☆☆☆
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Nr.1513号
2011年5月2日現在
YOU TUBEより
                  浜松市    はやし浩司 

●毎週・月・水・金発行 ●はやし浩司のメイン・サイトは、はやし浩司より

最前線の育児論                  

【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

【5歳児を、50分間、ひきつける】

++++++++++++++++++

5歳の幼児を、50分間、レッスンに
ひきつけておくのは、容易なことでは
ありません。

リズムと速いテンポが必要です。
それがないと、幼児は、レッスンに
すぐあきてしまいます。

5歳の幼児には、どれくらいのリズムと、
テンポが必要か。
(もちろん個人差もありますが……。)
それをこのビデオを通して、理解して
くださればうれしいです。

テーマは、「あいさつ」。
ついで発語指導+知恵遊びもしました。

なおレッスンのあと、それぞれの
幼児の頭に触ってみました。
みな、頭がたいへん熱くなっていました。
脳の活動を、全開にしたためです、ね。
みんな、よくがんばりました。

はやし浩司 2011−04−29

浜松 BW教室 by はやし浩司

++++++++++++++++++

(1)



(2)



(3)



(4)






【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●3・11大震災

 私がおかしいのか?
それとも日本人全体が、おかしいのか?
 
私は悲観論者ではないが、今の世相はあまりも楽観的すぎる。
私は、そう思う。
原発事故をみても、みな、いろいろなアドバルーンをあげるだけ。
タンクを増設する、ロボットが格納容器に入れる、空冷の冷却機を据え付ける……。
その一方で、状況は、日々に悪化している。
つぎつぎと新たな問題が発生し、対策は後手後手。
基本的な部分は、何も解決していない。

 今回の事故について、チェルノブイリ原発とよく比較されるが、福島第一原発は、
それよりもはるかに大きい。
世界でも最大級。
原子炉の直径だけでも、6メートル弱。
格納容器の直径となると、20メートル近くもある。
建屋と呼ばれる囲いにしても、41〜45メートル※。
巨大なビルに匹敵する。

 その中に放射性物質が、ぎっしりと詰まっている。
もし福島原発にある原子炉が、1機だけでも爆発したら、チェルノブイリ事故の
比ではない。
チェルノブイリ事故のときの約25倍もの放射性物質がまき散らすことになる。
あとは風向きしだい。
仮に東京方面に風が向かっていたら、放射性物質は6時間後には、東京に到達する
という(アメリカ軍)。

 が、それですむとは、だれも思っていない。
そうなった瞬間、もうだれも福島原発には近づけなくなる。
とたん他の原子炉もつぎつぎと爆発を繰りかえす。
近隣の原子力発電所も、同じ運命をたどる。
結果、北は東北地方全域、西は愛知県全域まで、人はだれも住めなくなる。

 原発事故はそれほどまでに恐ろしいものであり、またその可能性は、
けっして「想定外」のことではない。
すでに多くの科学者が、その可能性について言及している。

 ……その「時」が刻一刻と迫ってきている。
仮にもしそうなったら、街頭での救援金募集など、夏の日の陽炎(かげろう)のように、
空のかなたに虚しく消えるだろう。

●管総理大臣

 管総理大臣で、何が悪いのか。
よくても悪くても、今は、国家の一大事。
日本国という「国」が、危機存亡の崖っぷちに立たされている。
権力闘争を繰り返したり、内輪もめしている場合ではない。

 現に、管総理大臣が総理大臣なのだから、今は挙国一致態勢でこの難局を乗り
切らなければならない。
言うなれば戦時。
死傷者こそ少ないが、原子爆弾が数個落とされたような状況。
敵はもちろん、放射性物質。
今は管総理大臣に強力な全権限を与え、管総理大臣に協力すること。
責任問題を追及するのは、原発事故が片づいてから。
少なくとも、今は、そのときではない。

 今は、管総理大臣に、日本の命運を託すしかない。
管総理大臣にがんばってもらうしかない。
一方、私たち国民は、管総理大臣に協力する。
今ここで、管総理大臣の責任を追及したところで、問題は何も解決しない。
自民党にしても、偉そうなことは言えない。
戦後60年近く、原発を作り、それを野放しにしてきたのは、自民党ではないのか。

どうして日本よ、日本人よ、こんな簡単なことがわからないのか。
繰り返すが、今は、国家危急存亡のとき。
ここで今、経済災害(=国家破綻)が起きたら、日本は、おしまい。
本当に、本当のおしまい。
二流国(中国の首脳)どころか、アジアの小国に成りさがってしまう。

(注※)

1号機原子炉建屋
"平面寸法:約41m×41m
"高さ:約49m
"階層:地上5階、地下1階
"構造:燃料取替床まで鉄筋コンクリート造、その上部は鉄骨メタルサイディング
張り
"全重量:66,400t
o建物重量約55,000t
o原子炉本体他機器重量:約11000t
"常時接地圧:約36t/平方メートル

2号機原子炉建屋
"平面寸法:約45m×45m
"高さ:約62m
"構造:全部鉄筋コンクリート造
"全重量:99,900t


Hiroshi Hayashi+++++++April. 2011++++++はやし浩司・林浩司

【下呂温泉・アルメリア(ArmeriA)にて】2011年4月27日

●今夜は外泊

 明日の朝早く、岐阜県の下呂に向かう。
日帰りの温泉旅行。
昼食付きで、一泊、1万1000円(1名)。
ワイフの分は、某料理店の招待。
無料。

 朝、6時10分に、浜松駅前に集合とか。
自宅から出ていくのも難儀なこと。
そこで今夜は、中心部にあるビジネスホテルに一泊。
そのホテルからは歩いて行かれる。

 ずいぶんとぜいたくな話だが、ビジネスホテルといっても、
一泊朝食付きで、2800円。
それにクーポン券が使えるので、2人で、4800円と少し。
バスに乗り遅れるのを心配して、ハラハラドキドキするよりはよい。

++++++++++++++++++++++++++

ということで、今日は、岐阜県の下呂温泉にやってきた。
日帰り入浴というので、やってきた。
丘の中腹にある、アルメリアというホテル。
英語では「ArmeriA」と書く。
最後の「A」は大文字。

が、温泉に入浴するのは、やめた。
あまりにも大勢の客に、恐れをなした。
のんびり、ゆっくりという雰囲気ではなかった。
ワイフが「いやだ」と言った。
それでやめた。
で、一度ワイフと散歩に出たが、すぐ大粒の雨が
降り始めた。

……2階にある、休憩室で、時間まで待つことにした。
今は、そこにいる。
この文を書いている。

+++++++++++++++++++++++++++

●管理社会

 いきなり硬い意見で、ごめん。

 管理社会のことを、英語では「ビュロクラティック(官僚主義的)」という。
役人という支配階級が、すべてを管理する。
その管理のもと、民衆は、役人に管理されるまま。
江戸時代を思い浮かべればよい。
管理からはずれない人たちにとっては、住みやすい世界。
従順に役人に従っていればよい。
利権、利得をたがいに守りあい、甘い汁を吸うことができる。
が、管理社会のもとでは、管理からはずれる人を、許さない。

 今回の3・11大震災のときも、こんなことがあった。
福島第一原発の事故を聞きつけ、東京電力の社長が、ヘリコプターで現地に
かけつけようとした。
が、それができなかった。
「(航空法により)午後7時の飛行は禁じられている」と。
そこで社長は電車や車を乗り継いで、東京に向かった。
(内容については、記憶によるものなので、不正確。)

 国家の一大事に、「航空法」?
これを管理社会の弊害と言わずして何という。

●旅行

 旅行するのは、たいへんよい。
若いときは、それほど深くは考えなかった。
しかし今は、そう思う。
たいへん、よい。

 理由など、今さら書くまでもない。
気分転換になる。
頭の刺激になる。
旅行にはある程度の苦痛はつきものだが、それに耐えるのも旅行のうち。

 たとえばこの飛騨地方。
私が若いころは、「秘境にある温泉地」ということになっていた。
が、今は道路も完備され、日帰りで往復できるようになった。
時は春。
木々の若芽が、一斉に吹き出している。
その間に、葉サクラ、それに真紅の桃の花。
「新緑」といっても、一様ではない。
森全体が、緑の花が咲いたように見える。

●日本の資格

 41年前のこと。
メルボルン大学のIHカレッジには、世界からの留学生が集まっていた。
半数(100人)が、オーストラリア人の学生。
半数(100人)が、世界各国からの留学生。
その留学生と話していたときのこと。
みな、こう言った。
「日本へ留学しても、意味はない」と。

 日本でいくら資格を取っても、その資格は、通用するのは、日本国だけ。
内日本以外の国では使えない。
この世界には、相互主義と言う大原則がある。
日本が外国の資格を認めないから、外国も日本の資格を認めない。
よい例が、医師免許。
アメリカの医師は、日本で開業することはできない。
一方、日本の医師は、アメリカで開業することはできない。

反対に、相互主義で認められているのが、自動車の運転資格。
しかしこれは例外。

(オーストラリアでは、一定の語学力と、一定の研修を受け、
それに合格すれば、どこの国の医師でも、医師として働くことができる。
ボーダータウンという町には、アフリカのジンバブエから来た
医師が、そのまま診療所で働いている。)

●故郷

 実はこの岐阜県は、私生まれ故郷でもある。
今では岐阜弁を奇異に感ずるほど、岐阜県から遠ざかってしまった。
それでも故郷意識は残っている。

 深い山々に囲まれた、村。
その下を流れる、コバルト色の川。
下呂の下を流れる川を、飛騨川という。
飛騨川は木曽川につながり、最後は三河湾へと流れる。
このあたりの鮎(あゆ)は、大きくて、太っている。
水の中の養分が豊富なせいだと、昔、従弟(いとこ)が話してくれた。
長良川の鮎よりは、はるかに大きい。

 そういう村を見ながら、ふとこう思う。
「こんなところにも、無数の人たちがいて、無数のドラマを展開している」と。

 一見、のどかな山村だが、その向こうには、都会生活にはない、
濃密な人間ドラマが凝縮されている。
道路沿いの木々にしてもそうだ。
そこには持ち主がいて、持ち主どうしが、やはり濃密な人間ドラマを展開している。

●言葉の壁

 その後、日本は高度成長の波に乗り、世界でも第二の経済大国になった。
東京証券取引所には、300を超える外国の企業が、上場していた。
しかしバブル経済崩壊とともに、つぎつぎと撤退。
今では10社もない。

 理由は言わずと知れた、言葉の壁。
外国企業は、一度すべての資料を日本語に翻訳しなければならない。
その費用に倒れた。

で、今では、アジアの経済の中心は、シンガポール。
アメリカへ入ってくるアジアの情報は、(東京のマーケット情報も)、すべて
シンガポール経由。
東京ではない。
シンガポール。

●岐阜県

 私は岐阜県のM市という町で生まれ育った。
しかしM町には、よい思い出というのが、ほとんどない。
私にとって「故郷」というと、母が生まれ育った「K村」をいう。
M町から車で、30〜40分ほどのところにある。
が、私が子どものころには、2時間ほどかけ、バスで行った。

 もっと幼いころには、木炭バスだった。
大きさも、今でいう、マイクロバス程度ではなかったか。
私には大きなバスに見えたが、それは私が小さかったから。
当時のバスは、M町のあの狭い路地を平気で走っていた。
つまり小さかったから、それができた。

 飛騨川の風景を見ながら、しかし、こう思う。
「板取川(長良川)の風景とはちがう」と。
似ているが、ちがう、と。
どこがどうというのではないが、人工的な造作物が、長良川より多い。
川幅も、やや広い。
ときどき交差する鉄道線路も、板取川には、ない。

●ガイドの資格

 もう少し身近な例では、こんなことがある。

 浜松市の西に浜名湖という湖がある。
この湖を取り囲むように、電車が走っている。
第三セクター方式のローカル線である。
車両は1両しかない。
その電車に乗ったときのこと。
若い女性が、ガイドをしてくれた。
そのガイドがこう言った。
「私のような仕事にも、資格がいるのです」と。

 私はボランティアで、その女性はガイドをしているものと思っていた。
が、そんな仕事(?)にも、資格?

●弱い円

 X月にアメリカに行くことにした。
しかし旅費を知って、驚いた。
名古屋から、二男のいるインディアナポリスまで、往復28万円前後。
2人分で、56万円!

 「円高」「円高」と言われているが、実際には、円の価値は、かぎりなく低い。
先月、オーストラリアへ行ったときのこと。
自動販売機の缶ジュースが、1本、3ドル50セントだった。
そのときのレートで、日本円に換算すると、何と315円。
カレッジ内の自動販売機で、その値段だった。

 アメリカ人であれば、56万円と聞いて、「安い」と思うかもしれない。
が、日本人の私たちにとっては、そうではない。
「高い!」。

●ビジネスホテル

 それにしても2800円というのは、安い。
しかも朝食付き。
今、この日本では、何かしら、めちゃめちゃなことが起きつつある。
国債の格付けもさがり始めた。
このままいったら、日本全体が破産してしまう。

●56万円!

 そんなわけで、少し元気がなくなってきた。
今日もワイフにこう言った。
「アメリカへ行くのはやめようか?」と。

 56万円もあれば、日本国内で28回、旅館に泊まることができる。
こういう時節だから、一流ホテルでも、一泊二食付で、1名1万円前後で泊まれる。
2人で2万円。
だから56÷2=28で、28回。

●法のもつ融通性

 こうした日本の社会のもつ異常性は、世界を少し歩いてみるとわかる。
前にも書いたが、アメリカの南部にあるアーカンソー州では、タクシーにはメーター
すらついていない(アーカンソー州、ウチィタ町)。
料金は、乗る前に運転手と交渉して決める。

 で、2日目のこと。
予約していたタクシーはこなかった。
代わりに夫が運転する自家用車がやってきた。
いわく「(運転手の)妻が、ほかの仕事に回ったので、代わりに私が来た」と。

 アメリカでも白タクは違法なのだろうが、しかしだれもそんなことに文句を言う人は
いない。
つまり黙認。
「法」そのものが、自己責任という「自由」という幅の中で運用されている。

●日本人が出稼ぎに……

 今までは、外国の人たちが、日本へ出稼ぎに来ていた。
が、これからは日本人が、外国へ出稼ぎに行くようになる。

 たまたま今日乗ったバスの添乗員(女性)も、こう言った。
「茨城県から来ています」と。

 すぐ地震の話になったが、もちろんそれが理由ではなかった。
「茨城県には仕事がありません。それでこちらに来ました」と。

 年齢は26歳くらい。
独身。
「茨城県は、そんなにきびしいですか?」と聞くと、「そうです」と
あっさりと答えた。

 茨城県から、浜松市へ。
それがつぎの時代には、茨城県から外国へとなる。

●硬直性

 管理社会は、それ自体が、硬直性を生む。
よい例が、教育。
たとえば日本のコンピュータ教育は、韓国や台湾と比べても、20年は遅れた。
当初、時の通産省がコンピュータ教育を始めようとしたとき、それに「待った!」を
かけたのが、ほかならぬ文部省。
「教員資格のない教師を、教壇に立たせるわけにはいかない」と。

 しかもこうつづけた。
「教育学部で、コンピュータの教授を育てるのに、20年かかる」と。
結局、コンピュータ教育は実施されることはなかった。
各小中学校に数台ずつ置かれ、クラブ活動のひとつとして、位置づけられた。
今から、もう20年以上も前の話である。

 当時の日本は電子製品では、世界の頂点に立っていた。
その日本で、このザマ。

●先手、先手……

 取るか、取られるか……。
経済戦争というのは、そういうもの。
現状に満足したとたん、スキができる。
そのスキを、相手はついてくる。

 つまりこの世界では、先手、先手で攻めても、あぶない。
その緊張感が重要。
その緊張感を失ったとき、日本は敗れる。

●教育の世界では

 この40年だけでも、子どもたちの世界は、大きく様変わりした。
すべてが教育のせいとはいわないが、同時進行の形で、教育も変わった。
昔で言う「腕白少年」が、いなくなった。
男児の女児化は、すでに30年近く前から始まっている。
今では、小学校でも、「いじめられて泣くのは男児」「いじめて泣かせるのは
女児」(小学低学年)というのが、常識化している。

 問題点を整理してみよう。

(1)野生化の喪失……困難に対する抵抗力がない。
未経験の分野には手を出さない。
小さく丸く収まった子どもほど、よい子と評される。
従順で、親や教師の指導に黙って従う子どもを、よい子と評価する。
ワクにはまったことだけをし、そのワクから外へ出ることができない。
「金儲け」というと、「就職」しか考えない。
お金が必要なら、リヤカーを引いて……という発想そのものが、ない。
(私は若いころ、リヤカーを引いて、絵を売って歩いたぞ!)

(2)苦労を避ける……最近では、ミカンが売れなくなったという。
理由は、「最近の若い人たちは、皮をむいてまでミカンを食べない」(近郊農家)とか。
お茶にしても、そうだ。
「お湯をわかし、お茶の葉を煎じて飲む人がいない」(川根茶の中学校校長)とか。
冗談のような話だが、これらの話は、それぞれの地域の、それなりの責任の
ある立場にある人から、聞いた話である。

(3)現実性の喪失……40年前には、「おとなになったら、何になりたい?」と
聞くと、「幼稚園の先生」とか、「電車の運転手」などと答えた(幼稚園児)。
それがそのあと、スポーツ選手になったり、タレントになったりした。
が、今は、「ゴレンジャー」とか「霊能力者」と答えたりする。

15年ほど前だが、こう言った女子高校生もいた。
「私はいつか未亡人になり、喪服を着てみたい」と。
真顔だった。

 ほかにもいろいろあるが、年を追うごとに、子どもたちは小粒になっていく。
が、それは世界の常識ではない。
だから私はときどきこう思う。
「一歩、日本の外に出たら、役に立たないだろうな」と。

●では、どうするか?

 一言で言えば、「教育にダイナミズムを取り戻す」。
そのためには、教育を自由化する。
主要教科は学校という「場」で教える。
が、そのほかの実用的な教科は、学外教育に任せる。
英会話にしても、民活を利用したほうが、はるかにうまくいく。
真剣さそのものが、ちがう。
「何でもかんでも学校で……」という発想そのものが、陳腐。

 その一方で、教職を専門化し、教師を雑務から解放する。
「教育」のみに専念できるようにする。
医療機関における医師を想像すればよい。
診察室(教室)から患者(生徒)が一歩でも出たら、それはもう医師(教師)の
責任ではない。
あとは患者(生徒)の自己責任に任せる。
死のうが、生きようが、(生徒のばあいは、そうはいかないが……)、
それは患者の勝手。

●変化する学校教育

 もっとも教育現場は、今、大きく動き出している。
クラブ制(ドイツ、イタリア)への動きも、見られる。
習熟度別授業にみられるように、能力別教育も、常態化している。
文科省もけっして手をこまねいているわけではない。
それはよくわかる。
しかしすべてが後手後手。

 隣の韓国では、教科書の電子ブック化を始めた。
が、この日本では、まだ議論の段階。
アメリカの大手電子機器メーカーが「無料で提供する」と申し出ている。
が、それも無視。

 今どき「教科書」だなんだと言っているのは、日本と、周辺の全体主義国家
だけ。
文科省は「検定」と「国定」とは違うという。
なら、どこがどうちがうというのか。
オーストラリアにも検定制度というのは、ある。
しかしそれをするのは、民間団体。
また検定するのは、(1)暴力的表現と、(2)性描写表現のみ(南オーストラリア州)。
政治的、歴史的表現については、検定してはならないと、むしろ逆に釘を刺している。

 だったら、教科書の検定制度など、即刻、廃止したらよい。
教育行政にしても、各都道府県単位から、さらには市町村単位にまで、権限を委譲
したらよい。
学校の設立も自由化する。
現にアメリカでもカナダでも、そうしている。

 それとも「国」は、何を恐れているのか。
何を心配しているのか。
教科書の電子ブック化にしても、困るのは教科書会社だけ。
天下り先が減る、文科省だけ。
言うまでもなく、あの教科書には、巨億の利権がからんでいる。

●INDEPENDENT THINKER

 大切なのは、みなが、自分で考え、自分で判断し、自分で行動すること。
もちろんその責任は、自分で取る。
民主主義の原点は、ここにある。
言い換えると、民主主義の発展のためには、管理という規制を緩める。
民間に任すものはどんどんと任す。
行政機構を簡素化し、縮小する。

 もちろん失敗もあるだろう。
しかし民衆は、その失敗を通し、試行錯誤する。
それを繰り返しながら、民衆は自らの力で、民主主義を完成させていく。
一方、行政側も、すべてを背負い込まないこと。
できないことは、「できない」とはっきりと言えばよい。

 たとえば街路樹から落ちる、枯れ葉。
今ではあの枯れ葉を「ゴミ」と考える人がふえている。
だから道路に枯れ葉が散乱すると、その地域の住民たちはすぐ、市や町に苦情を入れる。
市や町はそのために税金を投入し、人員をふやす。
同時に権限と管轄を広げる。
こうした安易な依存性が、他方で、民主主義の発展を阻害する。
 
 ……少し疲れてきたので、結論へと飛躍したが、平たく言えば、そういうこと。

●下呂温泉、アルメリア

 「アメリカのアルメリアか?」と。
そういうふうに覚えれば、記憶しやすい名前である。
横文字のホテル名は、覚えてもすぐ忘れる。
中には、スペイン語やフランス語名のホテルもある。
そういうのは、すぐ忘れる。

 かなり大がかりな、ホテルである。
丘の上からの眺望もよい。
今回は日帰りだが、次回は、ゆっくりと泊まってみたい。
客を喜ばせる趣向が、あちこちにこしらえてある。
都会のホテルのような洗練された雰囲気はないが、その分だけ、田舎臭さが、
あちこちに残っている。
それが客の心をほっとさせる。

 ついでにアルメリアの情報。
正式名は、

KUSAKABE
ARMERIA
(ホテル くさかべアルメリア)

●補記

 その夜、寝床に就いてから、私はワイフにこう言った。
「やはりアメリカ行きは無理かもしれないね。
旅費だけで50万円以上というのは、今のぼくたちには、無理。
とてもその額ではすまないだろうし……」と。


Hiroshi Hayashi+++++++April. 2011++++++はやし浩司・林浩司

【小学1年生に、「組み合わせ」を教えてみる】

今週は、実験的に、小学1年生に「組み合わせ」の概念を教えてみました。
「小学1年生に、組み合わせ?」と驚かれる人も多いかと思います。
が、結果は、ご覧の通りです。

文科省の定める「カリキュラム」が、いかにチンプで、子どもたちの心を捕えて
いないか。
それをこのビデオを通して、理解してもらえれば、うれしいです。

幼児でも、正負の数、分数、小数……、すべて理解できます。
問題は教え方。
教え方だけ工夫すれば、教えられます。

では、お楽しみに!

(BW教室のみなさんは、復習にお役立てください!)

(1)



(2)



(3)



(4)




(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 
BW はやし浩司 小学1年生 組み合わせ 組合わせ 組合せ 確率)


Hiroshi Hayashi+++++++April. 2011++++++はやし浩司・林浩司

●中国の官僚政治

+++++++++++++++

最初、斜めに読んでいたとき、
それが中国のこととは気づかなかった。
この日本のことだと思った。
が、中国のことだった。

中国でも、官僚体質というか、
行きすぎた官僚政治が問題になっている。

Seachinaの記事を、いくつか
並べてみる。
外国の記事を読んでいると、日本の
こともよくわかる。

+++++++++++++++

++++++++++以下、Searchinaより+++++++++++++

 薄書記は1−2日の会議で、「問題がある党員」の典型的なパターンとして「話をすると
きも、報告するときも、脳みそを使わない。
大風呂敷、虚言ばかり」、「指示などを他に伝達するだけで、自分は動かない」、「民間の実
情を調べず、知らず、党・政府上層部の事情も知らない。頭ごなしに命令する」、「出勤し
たらまずお茶を飲み、たばこを一服。その後は電話でむだ話」、「勉強はせずにゲーム、マ
ージャンや株式投資ばかり」、「役所は改築のたびに豪華にして、高級な公用車を次々に採
用」、「交渉ごとでは、"よい人"になることに専念。
鉄を鍛える職人のように、厳しい姿勢を示すことをいやがる」などを挙げた。
(Searchina 4−26)


  牟委員は、「中国は、官僚本位の考えがひどすぎる。
官の権力が大きすぎる。
一部の幹部は、問題を自覚すらしていない」、「上からにらまれることを恐れ、本当のこと
を言わない官僚が多い」、「指導者などが報告する際、前半はパターンどおりの決まり文句。
内容がない空文をつくる弊害が大きすぎる」など、中国の政治における他の問題点にも言
及した。
(Searchina 4−26)


  中国中央政府は腐敗防止を目的に、官僚が大きな収入を得た場合などに資産公開を求
める規則を定めた。
しかし李副主任によると、「社会は決して満足しているわけではない」という。

  大きな問題は、役人本人にはさほど財産がないのに、その子は大変な資産家である場
合がみられること。
李副主任は、「これまでの多くの事例をみても、汚職など問題は、親族絡みで発生している
ことが多い」と指摘した。

  腐敗官僚が「汚れた金」や「疑惑の金」を手に入れる方法はさまざまで、金融機関を
介さずに現金を手渡すケースが多い。官僚が偽の身分証で口座を作り、株式投資を行って
いる場合もあるという。
(Searchina 4−26)


  広東省省情調査研究センターはこのほど、省内住民の生活状況感と幸福感について調
査したリポートを発表した。
生活状況についての満足度は74.4%と、基本的に満足できる数値だったという。
幸福感については、職業別で公務員や国有企業職員が高かった。
中国新聞社などが報じた。

  全省平均の幸福感は75.3ポイントで、恵州市の79.8ポイント、江門市の79.7ポ
イントなどが高かった。逆に、雲浮市は70.5ポイント、深セン市は72.2ポイントと低
かった。杭州市は73.8ポイントで省平均以下だった。

  収入別では、月収1万元(約12万5000円)までは収入が増えるに従い幸福感が増し、
1万元を超えると幸福感が減じる傾向があった。
物質的な条件が満たされると、欲望が高まることで現状に満足できなかったり、他人との
競争激化で心理的負担が増大する現象が発生すると考えられる。

  性別では、女性の方が男性よりも幸福感を強く感じている。大学卒業など高学歴者は、
幸福感が低いことが分かった。
職業別では公務員や国有企業職員が幸福感を強く感じていた。
仕事が安定し、給与や福利厚生の水準も高く、医療や老後についての保障も国民の平均を
はるかに上回っているからと考えられる。
(Searchina 4−26)


  一方、インターネットでは「最も幸福を感じる都市、いったいだれの幸せ感なんだ?」
と題で、同ランキングは住民感情とはまったく別とする批判が発表された。
同文章を転載するブログも増えている。

  文章は「幸福を感じているのはだれだ? 南京の橋の下で凍死した農民工(農村部か
ら来た労働者)か? 成都市で当局の野蛮な立ち退き命令に抗議して自殺した唐福珍か? 
昆明の警察署や拘置所などで相次いだ原因不明の自殺者や病死者か? 道路を横断する際
にも安全感などまったくない庶民か?」などと批判。

  文章は続けて、「あいつらは違う。なるほど、幸福を感じているのは寧波市で全国にさ
きがけて勤務時間6.5時間制度を取り入れた公務員か。
ぜいたくでぶくぶく太り、統計数字を水増しし、庶民からまきあげた金で給料をもらい、
すばらしい生活をしている官僚か。
全国の街頭で露天商を横暴に取り締まる都市管理員か」などと非難。
幸福感ランキングなど、庶民感情とはまったく無縁と主張した。
(Searchina 4−26)

++++++++++以上、Searchinaより+++++++++++++

●民主主義vs官僚主義(貴族主義)

 話は変わるが、昨日(4月27日)、こんな事件があった。
小沢一郎・民主党元代表の資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡り、
政治資金規正法違反(虚偽記載)に問われた事件についてである。

『……川村前社長は同日午前の検察側の尋問に対し、工事受注に関連して元公設第1秘書、
大久保隆規被告(49)から1億円を要求され、04年10月に石川議員、05年4月に
大久保元秘書に5000万円ずつ渡したと証言した』(毎日JP)と。

この中に出てくる「石川議員」というのは、衆議院議員石川知裕被告(37)、
小沢一郎元秘書をさす。

 贈賄側は、「渡した」と証言している。
しかも小沢一郎氏側からの要求に応じて、「渡した」と証言している。
が、小沢一郎氏および秘書たちは、(一部の秘書は、当初、「もらった」と証言。
その後、証言を翻す)、「知らぬ、存ぜぬ」を繰り返している。

 その1億円はその後、実にうさん臭い経路を経て、土地購入資金へと化けていく。
そればかりか、民主党内でそれが問題になると、逆に党の執行部を非難。
それが「管(管総理大臣)下ろし」とつながっていく。

 これに対して、自民党の石破茂政調会長は26日の記者会見で、『菅直人首相の退陣を求
める民主党議員の勉強会が開かれたことについて「不思議な党だ。
(東日本大震災の)被災者から見ればどのように映るのか。
日本全体が危機にある時に最大与党が何をやっているのか」と語った』(時事コム)と。

 まことにもって今は、おかしな内輪もめしているばあいではない。
しかも盗人猛々(たけだけ)しいというべきか、責められるべき自分たちが、逆に相手を
責めている。
私も、「不思議な党」と思う。
言い換えると、民主主義がこの体たらくで、どうして官僚政治と闘うことができるのか。
こうした愚劣な政争を傍からもっとも笑い、喜んでいるのは、政治官僚たち。

 Searchinaの記事は、少し過激とは思うが、中身的には、日本のそれと、
それほど大きくは違わない。
日本をそういう国にしてはいけない。

 今朝も始まった。
2011年4月28日記


Hiroshi Hayashi+++++++April. 2011++++++はやし浩司・林浩司

●他人の収入(東京電力社員のばあい)

【算数の問題】(小6レベル)

東京電力は25日、役員報酬の減額を発表した。会長、社長、副社長、常務取締役は、総報
酬から50%減額。執行役員については同40%減額する。

東電は、会長、社長のほか、6人の副社長、9人の常務のほか、29人の執行役員、ほかに外
部取締役や出向役員3人の49人体制。ほかに管理職、4000人がいる。

これによって、役員で7億5000万円、管理職で50億円、一般職で480億円。年間約540
億円の人件費が圧縮される(以上、YahooNewsより)。

(問1)以上の事実から、会長、副社長、常務ほか、49人の平均年収を計算せよ。

(問2)管理職4000人の平均年収を計算せよ。ただし管理職は25%の減額とする。

++++++++++++++++++

『東京電力の会長以下、管理職の給料カットが発表された。
これについて、海江田万里経済産業相は28日の会見で、
東京電力が示した役員報酬の一律減額について、
「さらなるカットは当然」と述べた。監督官庁が役員報酬に
ついて触れるのは異例。この発言を受けた東電役員の対応
が注目される』(以上、YahooNewsより転載)と。

+++++++++++++++++

●計算

 問1も、問2も、方程式を使わなくても、計算できる。
(ただしここでは、計算を簡略化するため、執行役員の削減額も50%とする。)

50%を減額して、7億5000万円。
7億5000÷0.5=15億
15億÷49(人)=3061万円

役員の平均年収は、3061万円。

同様に管理職については、
50÷0・25=200
200(億)÷4000(人)=0・05(500万円)

管理職の平均年収は、500万円となる。

が、ここで?

同じくヤフー・newsによれば、「東電の一般職は組合員だけで3万1775人。
管理職約4000人を含めると約3万7000人となる。
一般職の平均年収は758万円(09年度)」とある。

管理職の平均年収は、500万円。
一般職の平均年収は、758万円。
逆転している?
つまり計算が合わない。
管理職の年収のほうが、一般職の年収より低い?
何か、おかしい。
おかしいが、これ以上のことはわからない。
2011/04/28


Hiroshi Hayashi+++++++April. 2011++++++はやし浩司・林浩司

●カリキュラムとは何か?

 日本の教育は、「系統」という言葉を重要視する。
しかし、系統とは何か?

 たとえば算数。
まず数字を教える。
数え方を教える。
つづいて足し算を教え、引き算を教える。
それがある程度できるようになったら、今度は、繰り上がりのある足し算を教える。
繰り下がりのある引き算を教える。

 これを「系統」という。
だからおもしろくない。
子どもの心を捕えない。

●系統は必要か?

 私は長い間、その「系統」を無視して、教えてきた。
「塾」という立場だからこそ、できる芸当である。
たとえば幼児クラス(幼稚園児対象)でも、正負の数、グラフ、小数、組み合わせ、
順列、かけ算、割り算などを教えている。
最近では筆算の仕方も教えた。
場合の数、確率まで教えた。
どれひとつをとっても、「幼児に?」と首をかしげる人も多いだろう。
しかし大切なのは、教え方。
子どもたちの学ぶ姿勢。

 一部は、ここに紹介しておくので、さらに興味のある人は、「はやし浩司のメインHP」
より、「BW公開教室」へと進んでみてほしい。
私の教え方がどういうものかは、子どもたちの笑い声が証明している。

★幼児に正負の数を教えてみる



★幼児に小数を教えてみる


●カリキュラムとは何か

 日本の教育は総じて、どこかのエラーイ先生が組み立てた。
だからおもしろくない。
役に立たない。
そればかりか、子どもたちのもつ可能性、好奇心を、既成のカリキュラムがつぶして
しまっている。
英語教育を例にあげるまでもない。

 BE動詞に始まって、一般動詞。
進行形、過去形へとつづく(中1レベル)。
一方、欧米では、「役にたつ教育」を目標にしている。
アメリカの中学校では、「中古車の買い方」というテーマで、数学の授業に入る。
中古車の買い方を学ぶ内に、小数の計算、金利の計算などを学ぶ。

 そこでもう一度、カリキュラムとは何か、それを考えてみてほしい。
本当にそれが正しいものなのかどうかという視点でもよい。
たとえばスペインの小学校では、それぞれの子どもに、先生がひとつのテーマを与える。
「あなたはフランス革命について調べなさい」
「あなたはトラファルガーの戦いについて調べなさい」と。

子どもたちは1年をかけてそれを調べ、年度末には、みなの前でそれを発表する。
それがその子どもの成績として評価される。

 スペインだけではない。
総じて見れば、欧米の教育は、そういう流れの中にある。
が、この日本では、100年一律。
その枠(わく)から一歩も出られないでいる。
この愚かさ。
このバカ臭さ。

 みなさんも、今、みなさんがもっている「常識」というのを、一度
疑ってみたらどうだろうか。

 あのアインシュタインは、かつてこう言った。
「常識などというものは、その人が一八歳のときにもった偏見のかたまりである」と。
子どもの教育を考えるときは、時にその常識を疑ってみる。

(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 
BW はやし浩司 カリキュラム 偏見 常識という偏見)


Hiroshi Hayashi+++++++April. 2011++++++はやし浩司・林浩司

●浜岡原子炉に思う(万全の安全策が講じられるまで、停止すべし)

++++++++++++++++++

福島第一原発事故のあと、浜松市の
近くにある、浜岡原子炉でも、緊急の
災害訓練が実施された(4月)。
内容は、非常用電源が停止し、原子炉の
冷却機能が停止したという状況を
想定したもの。
それに対して発電所側のした訓練というのは、
消防車を出動させ、放水するというもの。
私はこの分野では素人だが、その私ですら、
それを見て、笑ってしまった。
地元の中日新聞ですら、「緊張感がまるで
なかった」と酷評した。
つまり子どもだまし!

原子力発電所の事故が放水で防げる?
発想そのものが、バカげている。
がん細胞に、赤チンを塗るようなもの。
肺炎で熱を出して苦しんでいる人に、
水をかけるようなもの。
福島第一原発事故を見てもわかるように、
それでは訓練にならない。

放射性物質を含んだ水は、どうする?
爆発か何かがあって、飛び散ったがれきは
どうする?
高濃度の放射線を浴びた作業員は、どうする?
周辺地域の人たちを、どこへどのように
避難させる?
放射性物質の中和剤は用意できているのか。
遠隔操作のロボットは、用意できているのか。
医療態勢は整っているのか。
つまりそういった一連の訓練をして、はじめて、
「訓練」ということになる。

浜岡原子力発電所は、砂丘の上に立っている。
揺れがつづけば、液状化現象も心配される。
もちろん津波による被害も想定される。
原子力発電所側は、これから防波堤を高く
すると言っている。
ならばそれが完成するまで、原子炉を停止
すべきではないのか。
「安全だ」と主張するなら、つまり
それほどまでに安全なものなら、
名古屋市内に、原子力発電所を建設すれば
よい。
どうして中部電力の発電所が、浜岡にあり、
海のそばにあるのか。
「安全ではない」という不安があるから、
そうしているのではないのか。

浜岡から浜松市まで、40キロ足らず。
その浜松市は、この東海道地域では、
東京、名古屋につづく、第三の大都市。
人口は約80万人。
周辺部の都市を加えたら、軽く100万人を
超える。

浜岡原子炉は、今すぐ停止すべし。
万全の安全策が確保されるまで、停止すべし。

(補記)

ある関係者いわく、
「浜岡原子炉については、今すぐ廃炉にしたい。
しかしその方法がないから困っている」と。

原子炉というのは、作るのは簡単。
壊すのがむずかしい。
原子炉というのは、どうやら、そういうものらしい。

+++++++++++++++++++

【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●旅行と文化性

●観光バスによるバス旅行

 おとといG県のG温泉に行ってきた。
日帰り入浴というコースだった。
久しぶりのバス旅行。
「たまにはいいだろう」と思って出かけた、
が、これが、とんでもない、まちがいだった。

で、改めて、結論。
「二度と、バス旅行はしない!」。

 たいてい数組、うるさいオバチャンたちが乗り合わせている。
そういうオバチャンが、ギャーギャー、ワハハハと、騒ぐ。
バカ笑い。
バカ話。
おまけに座席は狭く、一度座ったら、身動きもままならない。
レベルが、40年前のまま。
50年前のまま。
「レベル」というのは、観光バス自体がもつ「旅行」のレベルをいう。
今時、アジアの国々でも、こんなひどいバスに乗せる(乗せるというより、
詰め込む)国は、そうはない。

 加えて、あのおしゃべり。
電車やバスの中で、大声でしゃべるのは、(しゃべってもいいと考えているのは)、
日本人ぐらいなもの。
が、それだけではない。
たまたまおとといは、「ガイド」ではなく、「添乗員」。
まだよかった。

ガイドのバカ話ほど、苦痛なものはない。
見るからに底の浅いガイドが、バラエティ番組そのままの、
意味のない話を、間断なく、しゃべりつづける。

「……全国イチのみやげものと言えば……」
「……ほら、あのxxさん。タレントのxxさん。あのxxさんも立ち寄った
という店が、あの店です……」と。

 で、「旅行」とは名ばかり。
窮屈な思いをさせられ、騒音に耳をふさぎ、おまけに弁当屋の弁当よりまずい
ランチ。
旅行に行った……というよりは、半日、拘置所かどこかに留置されたような気分。
寄りたくもないみやげもの屋に停まる。
そのたびに、「あれを買え」「これを買え」と迫られる。
だから、あえてこう言う。
「二度と、観光バスには乗らない!」と。
息抜きのつもりで行った旅行だったが、かえって疲れがたまってしまった。

(1)いまどき、バスガイドなど、不要。(飛行機にガイドはいないぞ!)
(2)添乗員も「口」ではなく、「体」を動かせ。
(3)座席を広くし、間を広くせよ。(日本人も、大きくなったぞ!)
(4)大声でおしゃべりしている連中を、注意せよ。

 そんなわけで、今日になって疲れがどっと出た。
昨夜は8時間も眠ったのに、まだ眠い。

●旅行
 
 「おしゃべりが楽しいから、旅行に行く」という人もいる。
それはそうかもしれない。
しかし少しはほかの客の迷惑も考えてほしい。
携帯電話ですら、「マナーモードに」と言っておきながら、おしゃべりだけは
野放しというのは、矛盾している。
どう考えても、矛盾している。
(そう言えば、通路をはさんだ隣の席の男性は、何度も携帯電話をかけていた!)

 で、「旅行」について、考える。

 旅行することは、脳みその働きを活性化させる。
ボケ防止によい。
転地療法という、治療法もある。
何か心の病をもった人に、効果的という。
それは事実。
が、その旅行にも、目的がある。
みな、何かの目的をもって、旅行に出かける。

 その目的にかなえば、それでよし。
そうでなければ、そうでない。
私は「のんびりと……」と考えていた。
が、それができなかった。

 ……ということで、バス旅行は、こりごり。

●オバチャンのおしゃべり

 最近の研究によれば、女性のばあい、右脳にも言語中枢があることが
わかってきた。
ふつう交通事故か何かで、左脳が損傷を受ければ、言語機能が影響を受ける。
が、女性のばあい、右脳がそれをカバーする。

 (そう言えば、女性で、呂律(ろれつ)が回らなくなったという人は、少ない?)

 が、それだけではない。
AD・HD児というと、男児に多いと言われているが、もちろん女児にも多い。
ただ女児のばあいは、多動性というよりも、多弁性が特徴的な症状となって
現れる。

よくしゃべる。
とにかく、よくしゃべる。
強く制しても、効果は一時的。
10秒も静かにしていられない。

私「黙っていなさい!」
子「黙っていればいいのね」
私「そうだ、口を閉じていなさい」
子「口を閉じるって、どういうこと?」
私「だから声を出さないように」
子「だって、息ができなくなる」
私「いいから、黙っていなさい」
子「何分くらい?」と。

 こういう会話が、永遠とつづく。

●3年前の原稿

 以前、女性のおしゃべりについて、書いた。
さがしてみたら、3年前の2009年に書いた原稿が見つかった。
それ以来、進歩なし。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●Bツアー(2009年、5月記)

++++++++++++++++++++++

地元に、E鉄道株式会社という運送会社がある。
そのE鉄道が、一方で、Bツアーという、観光旅行を
運営している。
値段も安く、良心的。
何よりもうれしいのは、目的地まで、そのまま私たちを
運んでくれること。
バスの中では、好き勝手なことができる。
もちろん居眠りもできる。
昨年は、そのBツアーを、月に2、3度、利用させてもらった。
今年に入ってからも、やはり月に2、3度、利用させてもらった。

++++++++++++++++++++++

が、この2か月ほど、Bツアーに参加していない。
「もうコリゴリ」「うんざり」というのが、その理由。
このあたりの言葉では、「往生こいた」という。
Bツアーに問題があるのではない。
(半分は、あるが……。)
うるさいの、なんのといって、オバチャンたちのおしゃべりほど、
うるさいものはない。
そのつど閉口している。

最後に東京の近くにあるI島へ行ってきたが、1組や2組なら
まだ何とかがまんできる。
しかしそんなかしましいオバチャンたちが、何組も乗り合わせたら……!
もう「旅」どころではなくなってしまう。
「我、負けず」とみなが、しゃべり始める。
競いあって、しゃべり始める。

ガチャガチャ、ギャーギャー、ゲラゲラ、ワハハハ……と。
まるで中学校か高校の同窓会のよう。

さらに運の悪いことに、そのときは、これまたレベルの低いバスガイド(失礼!)。
話す内容といえば、テレビのバラエティ番組のことばかり。

「あの店、ほら、あの店……。この前テレビを見ていたら、タレントの
あの○○さんが、行った店ですよ。○○さんは、おいしかったって、
言ってましたよ」とか何とか。
(○○なんて、タレント、知るか!)

で、うしろの席に座ったオバチャンたちは、往復、計4〜5時間、
しゃべりっぱなし。
2度目に注意したら、逆に言い返されてしまった。

「私ら、おしゃべりが楽しみで、旅行に来ているもんねエ〜」と。

ガイドもガイドだ。
一方で、「携帯電話はオフに……」と言っておきながら、自分はマイクを
使って、前列の人たちと個人的な話をする。
しかもマイクのボリュームは最大!

その旅行を最後に、ワイフとこう誓った。
「もう、こんな旅行はやめよう」と。
……ということで、それ以後は、Bツアーを利用するのはやめた。
もっぱら車や電車を利用している。

●昔はカラオケとタバコの煙

息子たちが子どものころも、ときどきBツアーを利用させてもらった。
そのころは、カラオケが定番。
喫煙は自由。
さらに当時は、バスに乗ると、自己紹介を強いられた。
「私は○○町から参加させてもらいました、▲▲です。
今日は、家族5人で参加させてもらいました」などなど。

私はカラオケもいやだったし、タバコの煙もいやだった。
自己紹介については、それほど抵抗はなかったが、今から振り返ると、バカげたことを
させられたものだと思う。

で、最近は、ガイドのバカ話とビデオ。
それにオバチャンたちのおしゃべり。
そのビデオだが、客の中には、自分でビデオをもってくる人もいる。
ガイドはそういう客を見ると、ホイホイと喜ぶようだが、ちょっと待て!
そのときも、YM興業(お笑いタレント養成学校)制作のビデオだった。
ああいうのを見て笑って喜ぶ人というのは、そのレベルのオバチャンだけ。
「何もこんなところまで持ってきて見ることはないだろ!」と思ったが、
多数決の結果、見るハメに……。

私は耳にイヤホンを詰めなおして、音楽を聴いていたが、あのときも最悪だった。
旅行というよりは、修行のようなもの。
世俗に慣れるための修行のようなもの。
そう思って、体を固めて、じっと我慢した。
つまりこういうことが重なって、もうコリゴリ、となった。

……と悪口(=愚痴)を書いてもしかたない。
実のところ、何度か、E鉄道会社には、メールを出した。
「滋賀県を通り過ぎるたびに、養老の滝の話。
今年だけで、もう10回以上、聞きました」と。

そのつどていねいな返事はもらっているが、改善された様子はなし。
だからもう出さない。
返事もいらない。

が、これはE鉄道会社だけの問題ではない。
私たち日本人がもつ文化性の問題である。
その文化性が高くならないかぎり、こうした問題は解決しない。
が、それには、10年単位の年月が必要である。

カラオケがなくなるのに、10年。
禁煙になるのに、10年。
みながやがて静かな旅行ができるようになるのに、さらに10年。
(あるいは20年、かかるかも?)

日本のレベルがどの程度かを知りたかったら、観光バスに乗ってみるとよい。
きっとよい修行になると思う。


Hiroshi Hayashi+++++++April. 2011++++++はやし浩司・林浩司












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【BW幼児教室】byはやし浩司 今日は、幼児クラスで、(1)筆算、(2)三角形の面積、(3)100を超える数を、 教えてみました。 結果は、ご覧の通り。 「幼児に筆算!」と、驚かれる人は、(疑問に感じられる人も)、まずこのYOUTUBE をじっくりと見てほしい。 その上で批評してほしい。 子どもたちの笑い声+可能性に着目してほしい。



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