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Nr.1513号
2011年5月2日現在
YOU TUBEより
【福島県・宮城県のみなさんへ】
Japanese Folk Songs in Fukushima & Miyagi-pref.

++++++++++++++++++

いつかすぐ、また元気な歌声を
聞かせてください。

今度は、みなでいっしょに
歌いましょう。

++++++++++++++++++

●福島県民謡より「新相馬節」(A beautiful folk song in Fukushima)




●福島県民謡より「会津磐梯山」



●福島県民謡「相馬盆歌」



●宮城県民謡「大漁唄い込み」(A most well-known folk song of Miyagi in Japan)



●宮城県民謡「長持唄」



●宮城県民謡「斎太郎節」



●宮城県民謡「お立ち酒」



Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●日本の歌「ふるさと(故郷)」



●日本の歌「ふるさと(故郷)」



Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●私たちは負けない!(We shall overcome)



Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●福島県、宮城県のみなさんへ

 今の私は、福島県や宮城県の民謡を、涙なしには
聞くことができません。
そんな人間が、浜松市にもいることを、どうか
忘れないでください。

                  浜松市    はやし浩司 

●毎週・月・水・金発行 ●はやし浩司のメイン・サイトは、はやし浩司より

最前線の育児論                  

【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●幼児と笑おう!(3月18日のレッスンより)

●BW教室byはやし浩司は、元気だぞ!

子どもといっしょに笑って、暗い気持ちを吹き飛ばそう!







Hiroshi Hayashi+++++++March. 2011++++++はやし浩司・林浩司


【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

【アデレードからシンガポールへ】

<img src="http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/91/0000004091/11/imgff282305zik6zj.jpeg"
width="600" height="500" alt="Adelaide.jpg">

●帰りの飛行機

 もう帰りの飛行機。
3月30日に日本を離れ、今日は4月6日。
名古屋に着くのは、明日。
4月7日。

 空港で、ボブとジューンに別れを告げる。
目頭が熱くなる。
昨日は、4時間をかけ、ボーダータウンからアデレードまでやってきた。
美しさでは、世界でも3本の指に入る。
美しい都市である。

 眼下には、すでにオーストラリア大陸が見える。
その右には水色の海。
淡く深みのある水色が、美しい。
ワイフは先ほどから、窓の外を見つめている。
しばらくすると、「赤い大地が見てきた」と言った。
「イグアナの背中みたい」とも。

●生活水準

 生活水準とは何か。
オーストラリアへ来るたびに、それを考える。
考えるが、そのたびに、日本はいったい何を求めてがんばってきたのか、
それがわからなくなる。

 たとえばおとといの朝(3月4日)、ジューンといっしょに、朝の散歩会に参加した。
45分ほど、ボーダータウンの街の中を歩いた。
そこでのこと。
私たちは広い公園の中を歩いていた。
小さなポールが立っていて、そこには犬の糞を始末する袋がつりさげられていた。
両手で引っ張ると、ボックスの中から、ショッピングバッグのようなものが出てくる。
犬の糞を、それに入れて始末する。

 それを「生活水準」という。
生活の「質」という。

●シンガポール航空

 再びシンガポール航空。
A330−300。
今日の便は、ほぼ満席。
サービスのよさでは、オーストラリア人でさえ、太鼓判を押す。
空港には、あるべきはずの日本の飛行機は一機もなかった。
羽田行きのANAは、キャンセルになっていた。

かわりに、シンガポール航空の飛行機が、数機翼を連ねていた。
シンガポールのチャンギと、日本の羽田。
位置的には、ヨーロッパへ行くなら、羽田回りのほうがよい。
それがチャンギ。

 若いころの私なら、かなり悔しがっただろう。
が、今は、ちがう。
おかしなニヒリズムが私の心を支配している。
「どうにでも、なれ!」と。
若い人たちのBLOGを見ていると、私たちの世代はすでに、「ゴミ」。
好き勝手なことを書いている。

 そういう若い人たちに「現実」を教えるためには、彼らを一度、「どん底」へ落として
みる必要がある。
つらい選択だが、そうするしかない?
高校生でも、私が、「日本は……」と言っただけで、眉をしかめる。
「ダサい!」と言って、はねのける。
「日本」を論ずることさえ、忘れてしまった。

●みやげ

 いつものことながら、今回も、みやげで困った。
どれも中国製。
「これは!」と思って手にしたものでさえ、中国製。
アメリカでもそうだった。

 オーストラリアで中国製のみやげを買って帰る。
何ともバカ臭い話。
が、それを嫌っていたら、何も買えない。
私とワイフは、スーパーマーケットを回りながら、日常的な食料を買い、それを
みやげにした。

●モーテル

 昨夜はモーテルに泊まった。
ボブが気を利かせて、料金が安いモーテルを選んでくれた。
私としては、アデレード一の、たとえばヒルトンホテルかどこかに泊まるのも一案だった。
最後の夜だった。
それに旅費だけでも、2人分で、28万円弱。
ホテル代をケチっても意味はない。

 しかし友人の気遣いを無視するわけにはいかない。
「ありがとう」と言いながら、友人のやさしさに感謝した。

●観光地

 見慣れない鳥、見慣れない植物。
そういうものを見ているだけで、楽しい。
オーストラリアにももちろん、観光地というのはある。
古い村とか、原始的な大木とか……。

 メイは、「ハサミの突き刺さった木」を案内してくれた。
メイというのは、ボブの前の妻。
今は、ボーダータウンの診療所で医師をしている。

「ハサミの突き刺さった木」というのは、昔、羊飼いたちが、羊の毛を刈ったあと、
ハサミを投げて遊んだ木である。
ダーツのようにして、的に当てて遊んだ。
ところどこにそのハサミの残骸が残っている。
そういうのが、このオーストラリアでは、観光地ということになる。

 「そんなものが?」と思う人も多いかもしれない。
私もそう思った。
日本で観光地と言えば、……そんなことは、ここに書くまでもない。

●睡魔と空腹感

 飛行機は今、赤い大地の上を飛びつづけている。
地表近くを、白いモヤがただよっている。
このあたりまでくると、農場の区画はもう見えない。
荒れた大地。
そんな感じがする。
時刻は、……アデレードを飛び立ってから、もう1時間10分。

 行けども行けども、広い大地。
気が遠くなるほど広い、大地。
ワイフは、先ほどから映画を観ている。
昼食が配られ始めた。
睡魔と空腹感が、同時に私を襲い始めた。
「昼食をとったら、眠ろう」。
今、そんなことを思った。

●未来

 食事後、飛行機の中で一眠りした。
気持ちよかった。
目を覚ますと、ワイフが横から、「トイレに行ってもいい?」と聞いた。
しばらくがまんしていたらしい。
飛行機の座席は、狭い。

 時刻は南オーストラリア州時刻で、午後4時12分。
もう4時間も乗っている。
4時間も、オーストラリアから遠ざかった。

 「夢のような……」という言い方は、いつも大げさな感じがする。
しかし41年前のオーストラリアは、私にとっては夢のような毎日だった。
それがそのままそこにあった。

 古い建物をそのまま残すというのは、そういう意味でも大切なこと。
新しいものがつねに古いものの上に成り立つなら、「今」もやがて破壊される。
もしそうなら、「今」を生きることさえ、無駄になる。
「今」がつねに「未来」の犠牲になってしまう。

……現実はそうかもしれないが、老人にとっては、それほど過酷な世界はない。
「今」が「未来」に残るという可能性があるから、またそれを信じているから、
私たちは未来に希望を残して生きることができる。

 インターナショナル・ハウスや、メルボルン大学のほかのカレッジは、そのまま
残っていた。
それ自体が、私に大きな安心感を覚えさせた。
もちろん多くの近代的なビルも、たくさんふえていたが……。

●不規則性の中の規則性
 
 機体はインドネシア上空にさしかかったはず。
シートベルト着用のサインが点灯すると同時に、飛行機が大きく揺れだした。
この文を叩くのが、難儀に思われるほど揺れだした。

 刻々と飛行機の位置が座席の前のディスプレイに表示される。
飛行機は今までの直線的な飛行をあきらめたのか、大きく左へ旋回し始めた。
理由はよくわからないが、気流がかなり荒れているらしい。
窓をあけてみると、下にインドネシアの島々が見える。
オーストラリアとちがい、濃い緑に包まれた島々だ。
その上に、島のような白い雲のかたまりが、ボコボコとあちことで天に向かって
伸びている。
日本で言う入道雲のようなものか。
それが全体として、遠くから手前に向かって、ゆるやかな円弧を描いている。

 不規則性の中の規則性?
不可実性の中の確実性?
人間の生活に似ている。
みなそれぞればらばらなことをしながら、結局は一定のワクの中で生きている。
生と死は、それを永遠に繰り返しながら、そのあとに無数のドラマを残す。

●聖地

 今回の旅行は、私にとっては、聖地めぐりのようなものだった。
だれにでも、心の聖地がある。
神聖にして侵すべからざる聖地。

 キリスト教徒がキリストの生誕地を求めるように、私はいつもあのハウスを、心の
聖地としてきた。
私はあのハウスから始まり、結局は、そのハウスから一歩も外に出ることはなかった。
それが今回の旅行で、よくわかった。

 ただひとつだけ大きくちがうのは、ワイフがずっと横にいたこと。
あのころの私は、見た目には派手な生活をしながら、いつも寂しかった。
その寂しさがなかった。

 ワイフにしてもそうだろう。
私がこんな私だから、私に近づくことさえできなかった。
だからアデレードに着いてから、こう言った。

 「メルボルンを離れるとき、涙が出た。
あなたの人生が、ここにあると、やっとわかったから」と。

●ドラマ

 私も63歳。
得たものも多いが、同時に失ったものも多い。
そのままのものも多い。
大切なことは、失ったものを嘆かない。
得たもの、残ったものを大切にして生きる。

 友人の中には、妻を失った人、離婚した人、子どもと疎遠になった人、さまざまな
人がいる。
消息をたずねると、いろいろなことがわかった。
それが祖父母と息子や娘、さらに孫と、層を重ねるように複雑にからみあっている。
表面的にはともかくも、みな、懸命にそれと闘いながら生きている。
若いころは羽振りのよかった人も、今は、年金生活。
そんな人もいた。
それも今回の旅行でよくわかった。

●日本へ帰る 

 もうすぐ日本へ帰る。
「日本よ、さらば!」と言って、日本を出た。
その私が再び、日本に戻る。
日本人に戻る。

 原発問題。
経済問題。
この2つが、またまた大きなテーマになりそう。
本当なら、相手にもしたくないような小さな国だが、相手にするしかない。
相手にされないとわかっていても、相手にするしかない。
小さな国といっても、その小さな国で、私はさらに小さい。

 あたりを見回しても、左前の席に座っているアジア人をのぞいて、みな欧米人。
髪の毛の色と太さがちがう。
この中で、いくら私が声高に、自分を主張しても、だれも耳など傾けてくれないだろう。
私は私で、小さな日本人として生きていくしかない。
遠い遠い道を、未来に残しながら、生きていくしかない。

 何かをしてきたようで、結局は何もできなかった。
今度の旅行は、それを私に教えてくれた。
あとは落穂拾いする女性たち(ミレーの絵画)のように、残り少ない人生を、より
有意義に、楽しく生きていくしかない。

 つぎはx月に、アメリカに住む二男をたずねてみる。
先日電話で、二男にそう約束した。

(2011年4月6日、日本時間、午後4時10分。チャンギ空港着陸を目前して)

(付記)

●オーストラリア旅行記

(1)メルボルン市内で、市内(City)からメルボルン大学・インターナショナル ハウスまで、旧友と馬車に乗りました。 (2)メルボルンから南オーストラリア州のボーダータウンまで、オーバーランド号に 乗りました。


【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●Fight Back (2)【浜松祭り・中止反対!】

+++++++++++++++++

2011年3月19日。

Fight Back (2)。

元気な町が、元気を失ってはいけない。
元気な町まで、沈んではいけない。
元気な町は、さらに元気を出す。
さらにがんばる。
この先、この日本を支えていくのは、
元気な町。
つまり、浜松!
この浜松市!

その元気を見て、ほかの町もがんばる。
ほかの県もがんばる。
それを見て、日本もがんばる。

運命はある。
あるが、最後の最後のところで、ふんばる。
ふんばるところに、生きる意味がある。
価値がある。
運命に負けてはいけない。
運命を恐れてはいけない。
恐れたとたん、運命は、キバをむいて、
私たちに襲いかかってくる。
運命というのは、そういうもの。

今が、そのとき。
さあ、ふんばろう。
浜松のみなさん、がんばろう。
被災地のみなさんに、こう言って、エールを
送ろう。

日本は、まだまだだいじょうぶ!
私たちががんばって、復興資金を作る。
その資金で立ちなおる。
東北の都市を、すべて、再興させる。

放射能で汚染された土地は、すべて取り除く。
新しい土をそこに敷く。
米を作る。
再び、福島米を食べる。
岩手米を食べる。
その日まで、私たちは負けない。
さあ、ファイト・バック!

++++++++++++++++++

●浜松の人たちへ

 何も浜松が津波の被害を受けたわけではない。
悲惨な天災だったが、何も私たちまで意気消沈することはない。
仮に福島第一原発が爆発しても、浜松はだいじょうぶ。
距離にして、約500キロ。
多少の放射線量はあがることはあっても、そこまで。
人体に被害が及ぶことはない。

 大切なことは、そういう地域に住む私たちまで、負けてはいけないということ。
私たちがここでがんばらなくて、だれががんばる?

●浜松祭りをしよう!

 ただ残念なことは、今朝の新聞によれば、あの「浜松祭り」が、中止になったこと。
どうして?
こういうときにこそ、祭りをやって、元気な日本を示すべき。
暗く沈んだ気持ちを吹き飛ばすべき。
「祭り」は、そのためのもの。
規模の縮小はやむをえない。
質素にやるのは、当然。

しかし私たちは、あの大凧にこう書く。
子どもの名前ではない。
こう書く。

「被災地のみなさん、がんばれ!」
「浜松はがんばっている!」
「日本は、負けない!」
「日本の元気は、浜松から!」
「日本は、浜松から復興させてみる!」と。

 SUZUKIもHONDAもYAMAHAも、みんな浜松から生まれた。
豊田佐吉も浜松の隣町で生まれた。
今の日本を支えているのは、私たち、浜松人!
これからも日本を支えていくのは、私たち、浜松人!

 浜松は現役。
こんな程度の災害でへこたれない。
簡単に、日本を沈没させてたまるか!


Hiroshi Hayashi+++++++March. 2011++++++はやし浩
司・林浩司


●記事訂正

+++++++++++++++++++++

M氏について批判したことについて、
以下のような抗議のコメントが届いた。

『再度、失礼いたします。

わたしは心を込めてコメントさせていただきました。
でもそのコメントはこちらのweb siteでは公開されないのでしょうか…。
認められないとみなされたのでしょうか。それでは一方的なご発言で個人を傷つけること
です。

貴方が冷血漢と名指しで批判なさったNHK・M氏解説委員は放
射線量の高い危険な放水作業チームにおいてメンバーの放射線量チェックをされながら任
務を果たされた消防庁の方のお名前をきちんと挙げて讃えていらっしゃいました。
報道には時間制限を伴います。
危機感を持ちながらも、どの程度までを報道すべきかを鑑みながら判断して話さなくては
ならないのです。その中で水野氏はご自分の為すべきことを冷静にされたと思いますよ。
労いの言葉が欠けたことで、M氏の人格までも批判されたことは氏の報道姿勢に対して
大変失礼だと思います。

是非訂正していただきたいと願います。時間を追うごとにキャスターは次々に変わります
が、原発事故以来、氏を見ない日はありません。
それこそ不眠不休で彼の業務に真摯に臨んでいらっしゃると思います。

どうかよろしくお願いいたします』(Sより)

 個人攻撃といっても、M氏は、公人。
私の印象について書いた。
記事の内容について弁解はしないが、日本中が今、神経質になっている。
私もその1人。

【山荘にて】(はやし浩司 2011−03−19)

●2つのルート

 山荘へやってきた。
時刻は午後9時、過ぎ。

山荘へ来るルートは2つある。
一度山の上方に向かい、そこから下へくだるルート。
このときは、いくつかの農家の前を通る。
もうひとつは、谷の下から、細い曲がりくねった坂を登るルート。
途中に農家はない。

夜中に来るときは、後者のルートを選ぶ。
このあたりの人たちは、眠るのが早い。
車の騒音が、山々の間で大きく響く。

 が、車をTOYOTAのプリウスに替えてからは、その心配がなくなった。
農家のあるあたりは、下り坂。
エンジン音をたてることもなく、坂をくだることができる。
今夜も、そうしてやってきた。

●大災害

 つい先日まで、エジプトもリビアも北朝鮮も、みな他人ごとだった。
戦争も災害も騒乱も、そして地球温暖化さえも、他人ごとだった。
水不足も食料不足も、みんな、他人ごとだった。
「日本は日本」と考えていた。
「私は私」と考えていた。

 しかし、今はちがう。
「日本だけは別」という考え方が、粉々に散り去った。
「私」という私さえ、粉々に散り去った。
人は、こうも簡単に死ぬものなのか。
町や村は、こうも簡単に消えるものなのか。
そこにあった、町の臭いがこうも簡単に消えるものなのか。

 自然災害だけではない。
原子力発電所が爆発した。
(「爆発」といっても、原子炉そのものが爆発したわけではないが……。)
目に見えない放射線であるだけに、恐ろしい。
その不気味さは、底なし。
底なしの不気味さ。
そのまま日本が消えてなくなってしまう。
そんな不気味さ。
それがジワジワと、足元から上に、やってくる。

●罪悪感

 懸命に想像してみようとする。
どんな気持ちだろうと、懸命に想像してみようとする。
が、それができない。
家を失い、家族を失い、何もかも一瞬にして失った人の気持ちを懸命に想像してみよう
とする。
が、それができない。
緊張感がつづかない。
途中で、意識がそのまま薄れてしまう。

 この身勝手さ。
冷酷さ。
幼稚な自己中心性。

 今、こうして山荘にいることにさえ、罪悪感を覚えてしまう。
「家を失い、行き場所もない人がいるのに」と。
夕食をどこかで食べたり、暖かい布団に入るときもそうだ。
心の壁にペタリと張り付いた罪悪感を、ぬぐい去ることができない。

 おいしいものを口にしても、そのおいしさが、のどの奥に入っていかない。
楽しいはずの番組を見ても、上の空。
すぐチャンネルをかえ、ニュースを見てしまう。

●自分の子vs他人の子

 教師は、いつも心の中で葛藤する。
自分の子どもvs他人の子ども。
中には、「自分の子と他人の子は別」と言う教師もいる。
正直な教師である。
いくら家の外で高邁な教育論を説いても、家の中へ入ると別。
別人になる。
そこでは父親であり、母親である。

 実は私も苦しんだ。
35歳になるころまで、苦しんだ。
ときどき自分の心がバラバラになっていくように感じたこともある。

 が、今は、ない。
むしろ「自分の子ども」という意識も、ほとんど消えた。

少し前まで、こう思ったことがある。
「私は孫にも自由に会えない。だから生徒が私の孫」と。
が、その気持ちも、このところ消えた。
人間と人間の関係?
そんな関係になりつつある。

 が、それでも不十分。
今度の大震災のニュースを見ながら、それを思い知らされた。

●解説委員のM氏へ

 たまたま今、テレビを見ていた。
東京消防庁の命がけの活動により、福島原発3号機への放水が成功した。
よかった!
うれしかった!

 放水のおかげで、それまで数十ミリシーベルもあった放射線が、ゼロになった。
東京消防庁の隊員が、そう言った。
それに対して、M氏は、「それなりの効果があったようです」と。

 怒り爆発!

 ふつうの心をもった人間なら、一言、感謝の言葉があるべき。
「ごくろうさまでした」、「よかったです」くらいは、言ってもよい。
「ありがとうございました」でもよい。
それを「それなりの効果があったようです」と。

冨岡豊彦さんほか、東京消防庁の隊員たちのみなさん、ありがとう!
あなたたちこそ、日本の英雄だ!

●風向き

 話題を変えよう。
朝からこんな気分では、よくない。
今日は、日曜日。
が、考えることといえば、大震災のことばかり。
見ているのは、報道番組ばかり。

 ……今まで、こうまで風向きを心配したことはなかった。
が、今は、天気予報を見ても、風向きばかりが気になる。

 先日、防衛省の大臣が、「(放水するための)今日が限度」というようなことを言った。
私はそれを聞いて、「大臣は風向きのことを言った」と感じた。
不幸中の幸いというか、福島原子力発電所の周辺では、ずっと西風が吹いていた。
陸側から海側に、風が吹いていた。

 放射能の拡散は、風向きによって大きな影響を受ける。
が、今日は、午前中は、東風。
海側から陸側に吹く。
防衛省の大臣が恐れていたのは、それではないか?

 しかしここで誤解してはいけないことがある。
今回の東京電力の福島原発事故は、チェルノブイリのあの事故とは、基本的な部分で
異なる。
今回の事故では、いわゆる「死の灰」は、拡散していない。
放射能といっても、ガンマ線を中心とした「放射線」。
燃料棒を原発内に閉じ込めることができれば、被害を食い止めることができる。
もしこのまま燃料棒を閉じ込めることができれば、あとは時間が解決してくれる。
少し時間がかかるかもしれないが、あとは時間が解決してくれる。

●日本はすばらしい

 私たち日本人は、すばらしい。
私がそう思うのではない。
外国の特派員たちが、みな、そう書いている。

これほどまでの震災を経験しながら、みながみなを助けあっている。
秩序正しく、みながみなの悲しみやつらさを共有している。
そこに壊れたコンビニがあっても、略奪するような人はいない。
自分の取り分が少ないからといって、大声を出してそれに抗議する人もいない。
おにぎりを出されれば、みな、「ありがとうございます」と言って、頭をさげる。
そのやさしさ。
穏やかさ。
それこそが、まさに私たち日本人の美徳。
守るべき美徳。

 震災で多くの人たちが犠牲になった。
しかしその震災が教えてくれたものも多い。
それを守り育てていくことこそが、震災で犠牲になった人たちへの償いになるのでは
ないか。
「償い」。
私たちはあまりにも、「私」にこだわりすぎていた。
自分勝手だった。

 ……たった今、ワイフが床から起きてきた。
「何かあった?」と。
「うん、放射線の量が減っている」と私。
「よかった」とワイフ。

●今日も始まった

 今日は午後から雨。
窓の外を見ると、風もない。
こういうときは焚き火をし、枯れ葉を処分するのがよい。
しかしこのところ、焚き火をするのも、気が引ける。
都市部では、焚き火を禁止しているところが多い。
先日も横浜から来た友人が山荘に泊まった。
その友人が、こう言った。
私が焚き火をしているのを見て、「焚き火を見るのは20年ぶり」と。

 ……しかし枯れ葉が山のようになっている。
たい肥にするという方法もあるが、その時間がない。
その前に、春の方が先に来てしまう。
庭の畑も、やっと半分、耕したところ。
加えて今は、何もかも、目まぐるしく忙しい。
やることが、山のようにある。

 ……ということで、これから家に帰る。
みなさん、おはようございます。

(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 
BW はやし浩司  東京消防庁 冨岡豊彦さん はやし浩司 2011−03−20)


Hiroshi Hayashi+++++++March. 2011++++++はやし浩司・林浩司













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